2009年7月16日木曜日

Day 12 July 13th

ハワイ島でジャイブして、針路を北にあげてからは
本当に速かった。 LEGLUSはクルーに考える暇を与えず
ハワイ、マウイ、そしてモロカイ島と左手に流れていった。 
最後のロールコール(定時無線連絡)を行ってバースに倒れ込んで
しまった僕を起こしてくれた皆と一緒にみたのは、モロカイチャネル
だった。   

モロカイチャネルとは、オアフ島とモロカイ島の間の海峡だが、
太平洋を流れる強い海流が常時この海峡に向かって流れ込んで
おり、風速があがると、サーフィンができるくらいの大波が
海峡全体にできるそうだ。 過去のトランスパックレースでも
フィニシュッシュ直前のこのチャネルで、数々のヨットがマストを折ったり、
セールを破いたり、多々の伝説ある場所。
トランスパック経験者ならば、ここを最大の難所とあげる人が
多いだろう。 

ポートサイド(左手)にモロカイ島、そしてスターボーサイド(右手)
にはオアフ島がみえるが、LEGLUSは風下ぎりぎりでフィニッシュの
ダイアモンドヘッドブイを目指していた。 
レース参加前の講習会、レース経験者からのアドバイス、そしてSailing Instruction
の中に付属されていた、Stan Honeyの気象とコースの手引きにも、モロカイは
最大の難所。 モロカイ島寄りを走り、チャネルの北側を通過してはいけないと
書かれていたその場所をまさに北寄りでフィニッシュを目指していたLEGLUS
。 チームや仙人スキッパーにも説明を行っていたコース取りであったが、
やはり物事は計画通りにはいかないものだ。 
コースを変えるといっても、スピンを失っているLEGLUSでジャイブを
行う選択も大きな決断。 風向がそのままで、モロカイチャネルの神が
眠っている間ならば、今のコースがフィニッシュまでは最短経路。 
あとは、運を祈って風に吹かれるだけ。 
25マイルのロールコールではついに、ダイヤモンドヘッドのレースコミッティー
と通信。 マカプーポイントの灯台通過の最後のロールコールをハワイ時間の
午前8時過ぎに行う。   最後まで、モロカイチャネルの神は静かにしていて
くれたようだ。 一度もジャイブせず、LEGLUSはまっすぐにFinishiラインに
近づいていた。  右手にはハワイカイの町並みが見える。 
93年に一年住んでいたコンドも見えた。 そして朝日を浴びて輝くダイヤモンドヘッドが
が見る見る大きくなっていく。  
その左手に赤いブイが見えてきた。 
ロングビーチから2250マイル、このブイの横を通過するために過去12日間
走ってきたブイ。   
クルー一同チームのアロハユニフォームに着替えて、デッキに全員集合。
あとはフィニッシュの瞬間を待つだけ。 

そして、
7月13日ハワイ時間午前9時19分49秒、LEGLUSフィニッシュ。


気がつくと、あたりに数艇のパワーボートが。 
Hawaii Yacht Clubのサポートボートだ。 フィニッシュの写真を
撮ってくれている。  それにハワイヨットクラブまでのエスコートボートも。
セールをたたんで、エスコートされてワイキキに近づいていく。 
目の前に豪華なホテルが立ち並び、常夏の楽園に遊びにきている人たちで
埋められた平和な砂浜を見ながら、レースを振り返る。 
長かったようでも、あっという間であった12日間のレース。 
できる限り日記や写真、そして動画も送りたかったのだが、セーリングしている
ヨット上からはサテライトの位置をうまく固定できずに、断続的に
通信がきれるなかをなんとか日記だけでもと送り続けた。 
そんな日記を僕の知り合いを超えて、チームを応援してくれている
まだ会ったことのない人たちまでもLEGLUSに声援を送ってくださった。 
チームをサポートしてくれたSANYOさん、そして皆さんに感謝。 

Hawaii Yacht Clubに入ると、チームのサポーターや家族のみんなが我々に
手を振ってくれている。  フィニッシュを迎えるために、ハワイまできてくれた
方たちだ。  知っている顔もたくさん見える、LEGLUSの応援団は
なんと40名+も。 みなさんの大声援に受け入れられてLEGLUSは
ヨットクラブのポンツーンにドッキング。  最初に受け取ったビールは
クルーでビールかけ、チームの皆と握手を交わす。  あとは応援団の
皆さんと太陽の下、大パーティを楽しんだ。 
ボランティアの皆さんが準備してくださった食事に飲み物、どれも最高の
味。 時間を止めたい中を忘れられない時間が過ぎていった。 


応援本当にありがとうございました。 
無事にTranspacのフィニッシュを迎えることができたのも、皆様方の熱い応援の賜物です。 
皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。

2009年7月14日火曜日

The most expected view last 12days

Finally we see Diamond head

Molokai channel

モロカイチャネルについに突入。
最後の難所を切り抜ければ、あとはフィニッシュ。

2009年7月13日月曜日

マウイ島

ただいまマウイ島のカフルイの北を12ノットで北上中。
久しぶりの街の灯りが美しい。


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もうすぐ

今日でロングビーチを出てから12日目。いよいよレースも終了目前
に。
昨日の夕方には久しぶりの陸地ハワイ島が見えた。キラウエア山頂付近の
各国の天文観測所も見えた。

Sent from my iPhone

Day 10 July 11th

Day 10  July 11th

昨晩の試練のような夜を明けて、ようやく落ち着きを取り戻したLEGLUS
だったが、船内は4枚もの裂かれたスピンネーカーに、濡れたカッパや物が
散乱しており、まずは船内の片付けから。 
裂けたスピンの一枚、ランニングスピンがなんとか補修できそうなことが
判明。 とはいってもセールのほとんど上から下まで真ん中に縦に裂けている。
長さをチェックすると21mにも!  
船内にある、セール補修テープに、セール補修クロスで21mの裂けを
両面から(また一部は3層構造を補修が必要)直せるか、調査したところ
補修クロスを幅7.5cmの細長くきり、10m程度のテープを作って
修正可能なことがわかる。  さっそく補修開始。 
とはいっても、巨大なセールを狭い船内で広げながらの補修で大変な
時間と労力。  交代もふくめて、のべ4時間程度で補修完了。 
力がかかる部分には、横方向への補強テープもいれてなんとか完成。 
『上げたとたんに又裂けちゃうんじゃ?』なんて冗談もでるなかを
ホイスト。  補修後は痛々しくも見えるが、自分にはみなの努力の
結晶の補修の印、とても立派に風をうけながら再びLEGLUSはスピードを
取り戻した。 

Day 9 July 10th

Day 9 July 10th

It was really tough day for LEGLUS since the beginning.
After 2 hours or so from my watch hour starting from 3am, we had an
accident that spinnaker sail jammed with forestay because of unstable
wind direction.
We lost control little bit and spinnaker trouble got worse
unfortunatelly. In order to avoid losing our speed, we
decided to hoist Code 3 sail and kept our boat speed.
Then we decided to cut spinnaker to remove from
jammed forestay. Two bowman, Macky and Ryo had
done great job to crimbing up to top of the mast and
remove all damaged spinnaker out from forestay.
It tooks us about two hours to solve this matter.
In the mean while Wasabi caught up us.....

We lost 3 more spinnaker on the same day late afternoon to next
morning. It was really tough day for
LEGLUS and LEGLUS crews.

今日は朝からLEGLUSには厳しいスタートだった。
午前3時のウオッチ交代でデッキにでてから2時間くらいしてだったろうか。
風向きが変わり、スピンでジャイブを行っている途中にスピンがフォアステイ
に絡んでしまう事故が発生。 波と風に煽られてコントロールがうまくできない
間にスピンの絡みがひどくなって、トッピングのシートも巻き込んでしまった。
とりあえず、スピンの絡みをはずす前に帆走スピードを落とさなず進む
ためにCode3セールを上げる。
スピードを取り戻して帆走しはじめたが、スピンの絡みはひどいため、
セールを切り取って絡んだスピンをはずす決断を下す。
バウマンのマッキー、りょうの2名が交互にマストに登り(もちろん帆走を続けながら)
、絡んだスピンを切り取りトッピングのシートトラブルを処理。
通常の状態に戻るまで2時間以上かかってしまった。

その間にポジション後退。 一度は抜いていたWasabiに抜き返されたことがわかったのは、
トランスポンダーからのデータ計測をインターネット経由でダウンロードした
数時間後。 午前8時のロールコールはポジションをレポートしたのみで、他艇の
位置をとる余裕が船内には全く無かった。

午後にはスペアのランニングスピンをつかって順調な帆走が続いていたのだが、
日没後にまた、スコールを伴う低気圧にぶつかり、とたんに風が不安定に。
20ノットオーバーのブローだけでなく、くるくると風向が変わり
そのなかで、1枚のスピンはバースト。 またもう一枚も裂けが生じてしまう
トラブル。 夜半から早朝にかけて、オールハンズが何度もかかり、
風雨が厳しい中のトラブルを解決しながらの厳しい帆走がつづいた。

2009年7月10日金曜日

2009年7月9日木曜日

Day7 July 8th

Day 7 july 8th
本日のレポートはようこちゃんがお送りします。

焼け付く太陽の日差しが容赦なく降り注ぐ中、海面を切り裂き、豪快な波しぶきを上げて、
本日もレグラスはハワイ目指して爆進中。北東の風15〜20ktを受けてアビームで
快適に走る。昨日の夜半からコースを南に落としたのが果たしてどう出るか。。。
朝は少々どんよりした天気で始まった今日8日目も正午から見る間に晴れて
真っ青な空になり、鉛色の海も紺碧に変わる。朝食のサンドイッチを片手でほおばりながら
シートトリムにつく。海面に反射する日差しも手伝って日焼けがすさまじい。すでに皆
メガネザルである。気温32度、湿度28%。スタート時の寒さがウソのような陽気。
そろそろシャワーが恋しくなるが、我らがレース艇にもちろんそのような設備はなく、
ゴールまでほぼ着たきりスズメの生活なのである。
待望のランチメニューは「おでん」。真夏に汗だくで食べるおでんもなかなかイケる。
2:22pmハーフウェイ通過で記念撮影。残り1100マイルちょっと。回航のときも
そうだったが、残り1000マイルを切るとあっという間にゴールが近くなる。
ヘルムを担当しているものの未だ若葉マーク付きの私は、実はこれまでスピンランの経験
がほぼ皆無。レースでのぶっつけ本番を非常に危惧していたのであった。しかし、
まぁやってみればなんとかなるもんである。太平洋のド真ん中で52ftのレース艇を
かっ飛ばして走るのはかなりの快感である。三崎−サンフランシスコの回航中に負傷した
まま完全に回復しない左手も、両手いっぱいのマメもぶっちぎって、後はがんがんスピード
アップしていくのみである。かくして連日の波乗り修行は続く。
果たしてフィニッシュまでにどこまでレベルアップできるか??

若葉マーク? イエイエ、レース艇の立派なヘルムチームの一人です。
これからが豪快なスピンラン、がんばりましょう。 byナビ南

Pics

Day6 July 7th

本日のレポートはRyoがお送りします。

Day6 July 7th
皆さん、こんばんは、黄金色の夕日に照らされて、ちょっと上機嫌の梁です。
今日は、六日目です。朝は船の上り角度が足りなくて、LEGLUSは一度スピンを下げ、リーチングジブで角度を稼ごうとしたが、午後からはスピンに戻し、
横波とダウンウィンドに合わせ、リズミカルに進んでいます。
 スピンランになると、船が波のトップに登ったり、波底へ下ったりもします。数回に一度、いくつかの波が波長をそろえて襲ってきても、
細長い船体のお陰で、ただただ前へ進むのみ。。。。
 個人的な話は、ここ何日スピントリムの補助として、ウィンチ巻き続けて、手にできたマメが、ロープの出し入れで更に苦しめられて、
ついに切れてしまった。痛みは特にないが、海水で化膿しても、これから先は五日もあると考えると、思い切って全部切り取って、
バンドエイドで指を巻きなおした。

 チームのみんなは、晩御飯に五目御飯と、油壺のなんとかアキちゃん?だっけ?からもらった梅干を召し上がった。五目御飯は、
日本を出る前に試食をして、食べ覚えがある味だった。特筆するのは、この自家製梅干。サイズが特大に加え、酸味は二百パーセント、いや、五百パーある。
一個口に入れただけで、奥歯が溶けてしまうじゃないか、、、と思う位だった。
 ヨウコチャン曰く、ご飯の味を忘れてしまうほどだって、、、、
 それでは、すでに一時間残業したので、夜勤に備えて、お休みなさい。

2009年7月8日水曜日

Day5 - July 6th

本日のレポートはウズちゃんがお送りします。

Day5 July 6th

七月六日 曇り 今日で五日目
風は10ノットから20ノットで快調のスピンラン
みんな船上生活にも慣れて、傾いた船内をアスレチックで遊ぶように行き来しています
傾いたトイレもなんのその 傾いたベッドもハバナイスドゥリーム
海を走りっぱなしの生活にも、だいぶ生活感が出てきました

海はスタートからかなり穏やかで、海面を滑るように走っています
月はどんどん満ちてきて、今は満月に近い月が、海面を青く照らしてきれいです
夜中、遠くかなたに他のチームの船の航海灯がみえると嬉しくなって、張り合いが出てきます。
いつ見ても洋上のヨット美しいなと思います。でもそれ以外は青い砂漠の水平線が広がるばかり。
チームの食事はお湯でもどすドライフードと、某一流フランス料理シェフによる真空パック料理の
二種類で、毎昼食がシェフによる真空料理。お湯で温めるだけなんですが、どのメニューも最高で
みんなランチが毎日待ち遠しい状態です。ちなみに今日はきつねうどん。華はないけどかなりいい
ダシがきいてるはず。明日はとんかつ?ボルシチ?食事予定表を見るのもひとつの楽しみ。
今、ヨット用グローブを装着したままパソコンのキーボードを打つのは、
何かサイバーオタクになったみたいで笑えてきます

そろそろ、きつねうどんが出来そうなので この辺で
Big love from pacific ocean ALOHA

2009年7月7日火曜日

Re: Day4 July 5th

南さん

毎日ありがとうございます!
写真と日記、更新しています。

僕が送っていただいたURLで見た際は
残り1706マイルでした。
まだまだ長いですががんばってください!

木村
----- Original Message -----
From: "Hiro Minami" <hirotaka.minami@gmail.com>
To: "プラネット木村" <kimura@kkplannet.co.jp>; "hirotaka.minami.mailpost"
<hirotaka.minami.mailpost@blogger.com>
Sent: Monday, July 06, 2009 11:05 PM
Subject: Day4 July 5th


> Day4 July 5th
> 昨晩の気象情報、ライバル艇の位置情報より、本日のコースを決定。
> 過去6時間に移動距離を稼いでいる、南寄りのコースをとっているヨットの
> 斜め前にでれるように進路を変更(コンパスで220度)
> セールを風上帆走のジブセールよりAPS(オールパーパススピン)に
> 変更。 午前2時よりほとんど同じコース、同じセールで帆走。
> まだまだ距離は長い。(考えるのがイヤになってしまう、残り1890マイル)
>
> 今日の午後1時には最後のクラスがスタート。 話題にあがったのは
> AlfaRomeoレーシングチーム。 100Feetの長さの巨大なセーリングマシーン。
> 彼らが狙っているのは、トランスパック最短記録の更新のみ。
> 今年は風が低調の中を、世界No1ナビゲーターStan Honeyはどんなコースを
> 取るのだろうか。
>
> 以下のリンクで現在のすべての参加艇の位置が確認できます。 (ライブより4時間おくれ)
> http://race.ionearth.com/2009/tpyc/transpac/
>
> 0705A1 南下するためにスピンネーカーをあげる
> 0705A2 今日のランチはビーフシチュー
>

2009年7月6日月曜日

Day4 July 5th

Day4 July 5th
昨晩の気象情報、ライバル艇の位置情報より、本日のコースを決定。
過去6時間に移動距離を稼いでいる、南寄りのコースをとっているヨットの
斜め前にでれるように進路を変更(コンパスで220度)
セールを風上帆走のジブセールよりAPS(オールパーパススピン)に
変更。 午前2時よりほとんど同じコース、同じセールで帆走。
まだまだ距離は長い。(考えるのがイヤになってしまう、残り1890マイル)

今日の午後1時には最後のクラスがスタート。 話題にあがったのは
AlfaRomeoレーシングチーム。 100Feetの長さの巨大なセーリングマシーン。
彼らが狙っているのは、トランスパック最短記録の更新のみ。
今年は風が低調の中を、世界No1ナビゲーターStan Honeyはどんなコースを
取るのだろうか。

以下のリンクで現在のすべての参加艇の位置が確認できます。 (ライブより4時間おくれ)
http://race.ionearth.com/2009/tpyc/transpac/

0705A1 南下するためにスピンネーカーをあげる
0705A2 今日のランチはビーフシチュー

裕次郎さんの 23回忌だそうです。

南さん

慎太郎さん 裕次郎さんが 日本艇として初参加したトランスパック。
ナビゲーターだった 慎太郎さん セクスタントの使い方を間違えて
自分たちの位置がわからなくなったそうですね。
どうせハワイが近づけば アロハオエの音楽が流れてくるので
 ラジオの音が近い方向に最後ジャイブすれば 何とかなるという
 判断があたったという話を聞いたことがあります。

雄士には チャンスがあれば 裕次郎カップWings に乗せて頂戴とお伝えください。

TT

Re: Day3 July 4th

南さん

日記と写真ありがとうございます。
3日目までアップしてあります。

洋子さんの動画は届きましたよ!アップ済みです。
一気飲みのシーンを期待していたのですが・・・(笑)

DAY2.jpgは何を撮影したものでしょうか?
2日目のセールが破けた内容と関連しておりますでしょうか?

木村
----- Original Message -----
From: "Hiro Minami" <hirotaka.minami@gmail.com>
To: "プラネット木村" <kimura@kkplannet.co.jp>; "hirotaka.minami.mailpost"
<hirotaka.minami.mailpost@blogger.com>
Sent: Sunday, July 05, 2009 10:29 PM
Subject: Day3 July 4th


> Day3
> 気象予報通り、風は落ちていく。
> 南にある風を求めて、参加艇のほとんど位置を南に下げていくことが位置データの
> ダウンロードにわかる。  そんな中LEGLUSは今のポジションを維持して、厳しい風の
> 状況ではあるが、すこしでも西に進んで、1,2日後に吹く風を最初に掴む作戦に。
> 風は10ノットを超えることが少なくなり艇速も落ちていく。
> こんな状況は食事で元気を。  昨日の晩はトン汁に今日のランチはハンバーグ。
> レトルトではなく、知り合いのフレンチシェフにお願いしてレース用に作ってもらった
>
> メニュー。  お湯で温めるだけで、すぐに食べられる。  美味しい食事は
> クルーみんなに元気と笑顔を与えてくれる。
>

2009年7月5日日曜日

Day3 July 4th

Day3
気象予報通り、風は落ちていく。
南にある風を求めて、参加艇のほとんど位置を南に下げていくことが位置データの
ダウンロードにわかる。  そんな中LEGLUSは今のポジションを維持して、厳しい風の
状況ではあるが、すこしでも西に進んで、1,2日後に吹く風を最初に掴む作戦に。
風は10ノットを超えることが少なくなり艇速も落ちていく。
こんな状況は食事で元気を。  昨日の晩はトン汁に今日のランチはハンバーグ。
レトルトではなく、知り合いのフレンチシェフにお願いしてレース用に作ってもらった
メニュー。  お湯で温めるだけで、すぐに食べられる。  美味しい食事は
クルーみんなに元気と笑顔を与えてくれる。

Day 2 July 3rd pictures

Day2の写真です。

Day2 : 裂けてしまったCode0セール
Day2-1: 夜のウオッチ
Day2-2:夜のウオッチ2
BoatPosition July 3rd 6am

Day 2 July 3rd

 Day 2 July 3rd
デッキに出て目に飛び込んできたのは、海上に流れている白いCode0セールだった。
Code0というのは非対称の三角形のセールでヨットの横から後方にかけての風を
受けているときに使うもの。  3角形の底辺は10m、縦の2辺は20m+の
セールだが、テッペンから5mくらいの位置で横に裂け、そこからは2辺を引きずる
ように下側に10m以上が破けてしまっていた。
『回収しよう』誰かの声におされて、マッキーとバウ(ヨットの前方)にでかけると
大きく裂けてしまったみるも無残なコードゼロセールの一部のみがハリヤードに
残っているのみで大半は海上に流れている状態。 いつもは重いセール回収が風が
はらまない破けたセールは簡単にひけてしまう。
船内に回収したものの、スタートから二日目でのセールのダメージに声もでない。
『ジブセールを上げよう』仙人艇長の声で、ウオッチの全員で協力して
すぐにジブセールを上げてスピードを取り戻す。 そう、長距離レースでは
トラブルは当然のことだが、トラブルを乗り越えて走ることが大事。
レースのために新調したセールであったが、12ノット程度の風であっけなくバースト
してしまった。 風だけでなく、波にたたかれた反動もあったのかも。
ウオッチオフとなり、何も考えずバースにもぐりこんで4時間の休憩に入った。

休憩明けに、BGANにトライすることに。
BGANとは衛星をつかった通信システムで地球上のどこでも、高速インターネット通信
を保障しているサービス。 ただし、海上でのヨットで使えるかどうかは、事前の調査でも
わからず、(実際の使用例がほとんどなかったよう)我々チームでも試すかどうか
議論の対象になったことも。   比較的安定した帆走していたせいかあっけなく
通信が繋がった。 さっそく、ライバル艇の位置情報や気象情報をダウンロードする。
それらのデータをナビゲーションソフトに入れると、レース参加艇の位置情報が。
んん! Code0のトラブルがあったが、我々の位置は悪くない。
西へまっすぐに進んだBengal7、それとは対象的に南に下りたTachyonもみえる。
今後の気象条件とあわせて考えても、彼らよりもいいポジショニング。
上りの帆走が苦手でトラブルもあったLEGLUSであったが、この情報には皆安堵。

そしてLEGLUSには、もうひとつのよいニュースが。
今日がLEGLUSの紅一点クルーの洋子ちゃんの
バースデー。 仙人艇長の粋なはからいで、船内からシャンパンが。
クルーのハッピーバースデーとともに太平洋上で乾杯。 ビンに残ったシャンパンを
洋子ちゃんが一気飲み!

つづく

2009年7月4日土曜日

Re: Day1 July2nd

続きが気になって仕方ありません。ドキドキ

2009/7/4 Tom Tateno <tomtateno@gmail.com>
続編 待つ。  TT

Re: Day1 July2nd

続編 待つ。  TT

Day2 pics

Re: スタートしました。

Day1 July2nd

Day1 July 2nd:

キャンペーンに参加してから1年半。 いろんなことがあったが、そんなことを
回想する間もなく、あっという間のスタートだった。

横一線で、全艇スターボードタックでカタリナの北端を目指す。
今日のスタートはDiv3,4,5の3クラスでトータル19艇。

スタート30分ほど横並びから、ちょっとづつ風上にあがるもの、
風下にくだってスピードを稼ぐものと、ヨットの距離が離れていく。
応援にきてくれたサポーターのボートも並走してくれている。
風が強い中をかかげられた横断幕にはLEGLUSの大きな文字が。
サポーターや家族に感謝。

カタリナか近づくと、またヨットが集まってくる。
風下に先に進んでいたヨットが島の手前でタックしてこちらに
戻ってきている。
カタリナ島寄りが潮の流れが強く、ヨットを北に押し上げてくれる。
島ぎりぎりまで近づいてからタック。
もう一度タックしてコースを西に。  これからは何も目印がない
太平洋。  それぞれのヨットはそれぞれ違う方向に(といっても
西向きに)コースをかえて離れていく。

過去2,3日の気象図を眺めて、決めていたコース(南寄り)を
スキッパーに伝えておく。  他のヨットの様子を見ながらスキッパー
もコースを南寄りにむける。

船内も落ち着いた18時、4時間ワッチのスタート。
LEGLUSは8人の乗員で今回のTPに望んだので、オンデッキに4人。
残りの4人はオフで各自休憩を取る、ただし、1時間おきに同じひとりずつ
交代していくシステム。

2回目のウオッチが始まり、自分のウオッチ時間中にナビゲーションソフト
をチャートテーブルで見ていた時だった。
どーーんと大きな音がして、ヘルムを取っているマッキーの『あーっつ』
という声を聞いて、デッキに飛び出した。

つづく。

2009年7月3日金曜日

35min after start

I still receive strong cell signal, so keep sending pics.

Re: We just started

Have fun! exciting

2009/7/2 Hiro Minami <hirotaka.minami@gmail.com>






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We just started

10 min before The start

Great send off spilits !!

2hours to the start.

Leaving the port

Transpac race start!!

Finally today is a day, but start for over 2000 miles sailing voyage.

とうとう、スタート当日。
これから2000マイルを超えるロングセーリングが始まる。


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2009年7月2日木曜日

Just a day before

Finally just one day before Transpac start. I am sending this
message from Leglus during final practice sailing.

信じられませんが、とうとうトランスパックレースの一日前!
ロングビーチで最後の仕上げ練習したLeglusの中から発信してま
す。

With my son, Skip and Shinji Sato who drove from Silicon valley to
Longbeach with my family.
写真は息子、宗一郎と佐藤しんちゃん。家族を車でシリコンバレーからロ
ングビーチまで連れて来てくれました。