2011年7月27日水曜日

British Virgin Island sailing Day 0

久しぶりにブログを更新することにした。 

Transpacのレポートから、丸2年も手付かずだったブログですが、今回はBritish Virgin Islandへのセーリングツアーについて記録を残すこともかねて書いてみます。 

初めてのカリブ海でのセーリングは2000年のSt. Martinだったが、その際に会ったセーラーやチャーターカンパニーの人たちに他にセーリングするなら世界の何処がいいと思う? と聞いたら何人もの人が口にしていたのがBritish Virgin Islandだった。 それを聞いてから絶対に次はBVIと決めていたが、実現するのに11年もかかってしまった。 当時7歳だった息子が18歳となり、9月からは家をでてフィラデルフィアの大学に行くこともあり、家族揃っての記念のイベントともなる。   ベアボートチャーター(ヨットだけをレンタルして、あとは自分達で操船して好きなところにでかける)するので、一緒に行く楽しい仲間も誘ってトータル11名の大所帯となった。皆で、手分けしてチャーターカンパニーを調べて、10人乗りのカタマラン(Lagoon 420 )を予約したのは3月。 (仲間の一人は36Feetのモノハルを夫婦で借りることになったので、カタマランには9名 )それから4ヶ月を指折り数えて待ちに待った旅行だった。

7月1日(金曜日)の午後には、早々に仕事を切り上げて自宅に戻りパッキングを仕上げてあとは22時発のフライトにあわせてSFOに移動、日本から参加のシンクローともSFO空港内で合流してさっそく乾杯とDinner. 1次会だけでは飲み足らず、空港内で移動し2次会は、ワインで軽く乾杯。 








(SFO内のレストランにて2次会)

各パーティとも22時以降のフライトでそれぞれ出発、現地を目指す。  うちの家族はUAでWanshington経由だった。  Washingtonに到着は2日の早朝着、2時間のトランジットののち、US Virgin IslandのSTT(St. Thomas Airport )にほぼ定刻の現地時間午後1時半に無事到着。  BaggageClaimに行くと、すでにカクテル片手にカフェにてトランプしているシンクロー夫妻と合流。  あとは僕らの荷物を受け取ってタクシーにのり、シャーロット港から目的地British Virgin IslandのTortola島行きのフェリーにのれば、夕方4時前にはTortola一の大きな町RoadTown入りしているはずだった。。。。。 プライオリティタグ付だから、最初の方で出てくるはずの我々の荷物だったが、荷物を受け取る客でごった返していたBaggageClaimががらんとなっても、我々の荷物は出てこなかった。  結局、うちで預けた荷物2個、それに同じフライトだった真ちゃんの荷物2個がロスト。  

カウンターでのろのろと動きの遅いローカルのUA地上スタッフに問い合わせると、我々の荷物4個はWashington空港で見つかったらしい。 ロストラゲージの書類に記入してから、我々の目的地はUSVirginでなく、BritishVirginで明日からクルージングにでかけるから、クルージング先の停泊港に荷物を届けさせようと得意のクレームをまくし立てていると、USVirgin(米国)からBritishVirgin(英国)へは入国審査があるために、BritishVirginの入国ポートのRoadTownのフェリーターミナルまでしか荷物を届けることはできないらしいことが判明。  しかも、我々の荷物のあるWashingtonからUSVirginに来るフライトは24時間以上後の、明日の午後3時着までないという!    ガーンとかなり思いブローを食らったが、文句を言ったところで、到着が早まるわけではないので、気を取り直して先を目指すことにした。 (もちろん荷物をきちんとトラックして、現地に到着したら、荷物だけフェリーに乗せてこちらの携帯電話まで連絡することを約束させることは忘れない)  

(STTの空港UAカウンターにてLost LaggageのClaimFormを記入、笑うしかない、真ちゃん)



空港のバゲージクレームの直ぐ横にはところ狭しとバンスタイルのタクシーが並び、観光客を次々と飲み込んで、目的地に向けて発車していく。  タクシー乗り場前に立つ親父にBritishVirgin向けのフェリー乗り場に行きたいと、我々が告げると、指定されたバンにアメリカ人カップルと乗り合いの7人乗車でフェリー乗り場まではわずか10分のドライブ。 タクシー代は一人$7也。   移動で見たUS Virginの町並みはマレーシアやインドネシア?はたまたオアフ島じゃないハワイの田舎風などというのが皆のコメント。  車はアメリカ本土からの輸入が多いのか左ハンドルなのだが、道路は左側通行で、イギリス植民地時代の名残なのだろうか。

 

  フェリーターミナルにつくと、今度はタクシーの運ちゃんなのか、フェリーの客なのか、フェリー会社の受付なのか区別がつかない人たちでごった返していた。  『Where are you going?  Do you have a passport?』 と呼びかけていた兄ちゃんはフェリー会社の人だった。 BritishVirginでも複数の港が各島にあるので、Tortola島のRoadTown行きと告げると、フェリーは10分後だから急いでパスポートを出せという。 なんとなくウサンくさいが、指示に従い、チケットとBritishVirginの入国書類を受け取り、フェリー乗り場へ。   出発直前のようで、フェリー内には既に多くの客が座っているのが見えた。  とはいえ、乗り場の横のバーが見えてしまったらラムベースのカクテルをオーダーしないで乗船できるわけなく、人数分のラムコークを(Mount Gay Rumベースで)ゲットしてからフェリーに乗り込む。   船内に乗り込むとフェリーは直ぐ出発して湾内を180度ターンして、BVIを目指す。 トロピカル気分をラムコークは盛り上げてくれるたせいもあって、湾内でもバスクリン色の海がまぶしい。  


  

(US Virgin Islandから British Virgin Islandへの移動フェリーの船内にて、もちろん手にはラムコーク)



そこから40分程度の移動で、British Virgin 最初の港、West Endに到着。 湾内には何十杯ものヨットやカタマランがモーリング(ブイを使った係留)されている。   俺達も明日からこんな風にヨットで島を回るんだ、そんな風に思ってヨットを眺めていた。 



(フェリーが到着したTorotola島の最初のターミナルWestEnd)


そこから20分程度で、我々の目的地、Road Townにフェリーは到着した。   RoadTownはTortola一の大きな町とガイドに書かれていたが、やはり南国の田舎の港町といったところか。 フェリーターミナル周辺には多少は高層(といっても10階立て以下)の建物が見えるものの、緑の山々が町の直ぐ後ろに迫り、狭い平野部分に町並みがちらほらあるような感じ。  一つしかない入国審査とカスタムチェックにフェリーの乗客全員が並ぶので、フェリーターミナルから無事に出れたのは到着から20分は過ぎた頃だった。   それほど大きくないフェリーターミナル前のロータリーにはタクシーが行列しており、その中から適当に一台をみつけ、我々のレンタルしたカタマランがあるマリーナ、MayaCoveまで向かってもらう。   


(RoadTownフェリーターミナル前)



途中でこれから1週間、9人分の食料を調達するので、町で一番大きなスーパーに立ち寄ってもらう。   フェリーから5分で、スーパー、LiteWayに到着した。 ここはさながら小型のSafeWay(North Californiaによくある大型のチェーンスーパー)。 入り口入ってすぐに寿司のケータリングのサインがあったことにはびっくりだが、アメリカのスーパーで購入できるものはほとんどある様子。 ただし値段が高い。 USVirginから一緒にフェリーに乗った客の中には大きな買い物袋に日用雑貨を山ほど詰めた人たちがいたのは、物価の安いUSVirginで買い物してきたというわけだったようだ。   カートに乗り切れないくらいの食料品を買ったあとで、MayaCoveまで15分程度のドライブ。  到着は5時半過ぎとなった。  タクシーから荷物を受け取ったものの、ハーバーオフィスはどこなのか? 我々のチャーターボートは何処に? ととりあえずマリーナ側に歩いていったところ『Are you Mr. Minami's party?』上半身裸の兄ちゃんが声をかけてきた。 チャーターカンパニーのManager、ヤン(Yann)だった。  『君達のチャーターボートは向こうのポンツーンにあるやつだから、とりあえず荷物を運びいれよう』 皆で荷物を持ってチャーターボート(Lagoon420というカタマラン)に向かうと、きれいに掃除されたヨットが佇んでいた。 デッキにはオーダーしておいたビールや飲み物($400相当、9人の1週間分)が無事に届いて山済みされているのが見える。   到着メンバーは荷物を運びながら42フィートのカタマランの大きなサロンやキャビンに大喜び、夕日がくれるころには後発のKevinさん、タンちゃん、それにスギ~ノも到着して、カタマランにて9人が無事集合した。  その晩は南家が夕食担当で、ドライトマト、ベーコン、たまねぎを炒めたパスタをつくり、ビールやワインで乾杯。 


(結構広い、Lagoon420のサロン)



全員の無事到着(我々の荷物以外は)を祝った。  あとは、長時間のフライトの疲れをシャワーで洗いながしたいところだったが、我々には着替えが入った荷物がな~~~い。   荷物がちゃんと届いたシンクローやなっちゃん、それにKevinさんらに着替えのT-Shirtsや短パンを借りて、一日目の夜が無事に過ぎていった。   荷物が無事に届くのか? どうやって受け取ろう? 明日のコースも変更しなければいけない? そんなことを考える暇もなく、あっという間に夢の中。