TPYCのホームページにあった、”レース開始まであと 00日”のカウントダウン表示が
100日を切り、日に日にカウントダウンが早くなっているように感じていた4月の半ばには
LEGLUSは太平洋横断の旅にでるため日本を出航した。
アメリカ在住のチームでもレースのスタート地Long Beachにヨットを移動しなければ
ならないが、我々のように日本から参加するチームはレースの前に太平洋を一度
横断しなければならない。 マストやキールを一度ヨットからはずして、船舶や飛行機
で輸送することもできるが、我々LEGLUSチームは太平洋を横断する回航を選んだ。
4名の回航チームの中の3名はレース本番にも参加するレースクルー。
回航スタート直後にインバーターが故障しAC電源が使えなくなったり、海水を浄化して
飲料水を作るウオーターメーカーにトラブルがあり、浄水を回航中に作れなくなって
しまったが、それらを無事に乗り越え34日で太平洋回航を無事に終了。
LEGLUSと回航員4名が無事にGoldenGateをくぐったのが5月14日だった。
当日は、いかにもサンフランシスコらしい濃霧にGoldenGateは包まれ、薄暗い早朝の
サンフランシスコ到着であったが、橋げたから発信されている霧笛は、まるで
LEGLUSを歓迎しているかのように聞こえた。
普段からGoldenGate周辺でヨットをみることはよくあるが、日本でしか見たことのなかった
LEGLUSが、4人の回航メンバーと太平洋を34日かけて横断し、それが目の前にある、そんな風に思うと
自然に目頭が熱くなった。
LEGLUSがサンフランシスコに到着してからは、時計の周り方は加速していった。
回航中のダメージの修復、船底の再塗装と研磨、レースの準備、レース用の備品の購入、
スポンサーとの交渉、写真撮影そしてレース用のインスペクションの準備、インスペクターとの
連絡と週末はほとんどLEGLUSに関わることで過ごし、あっという間に毎週月曜日がきた。
LEGLUS到着後のみならず、自分のキャンペーン参加決定してからは、普段こちらで活動
している、チームSeekerから菅野オーナーを中心にチーム一同がいろいろな場面でLEGLUSと
僕をサポートしてくれた。 この場を借りてチームSeekerには心より感謝を伝えたい。
彼らの支援がなければLEGLUSのアメリカ側でのキャンペーンは大変厳しいものになったに違いない。
そしていよいよ6月20日(TPレース12日前)には、4名のチームメンバーがSFOに到着。
最後の整備、それにSFベイでのSeekerとの合同セーリングテストを行い。
LEGLUSサポーターであるSeekerのクルーや家族によるSausalitoYachtClub
でのLEGLUSチームの歓迎&壮行会。
待ちかねていたイベントがあっという間に過ぎ去っていく。
6月24日、LEGLUSはいよいよスタート地Long Beachに向けての回航に出発しSan Franciscoを後にした。
LEGLUS SanFranciso湾でのテストセーリング風景
LEGLUS クルーとSeekerクルーでの記念撮影
Sausalito をバックに帆走するLEGLUS
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